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コラム【 多孔質体の知識 】スポンジとヤマハチポーラスの違いを分かりやすくご説明します!

多孔質体とは?  たくさんの孔がある多孔質体

多孔質体(たこうしつたい)とは、内部にたくさんの小さな穴(孔)がある物質の総称です。英語で表す場合、一般的にPorous Material (ポーラスマテリアル)と呼ばれます。ポーラスは、”多孔性の”という意味を持ちます。

難しいイメージがある多孔質体ですが、実は私たちの身の回りには、たくさんの多孔質体が存在します。自然界の多孔質体の一例をあげると、コルク、軽石、卵の殻、海綿、木など。また、人工的に多孔質の構造を形成した物質も多く存在しますが、用途や必要とされる物性により、樹脂、ガラス、金属やセメントなど、さまざまな材料や製法で製造されています。

image_porousmaterials

樹脂でできた多孔質体で、身の回りにありよく目にする代表がスポンジです。自然界のものでも人工のものでも、”スポンジみたいにたくさんの孔がある物質は多孔質体”、と覚えておくと分かりやすいかもしれません。

ヤマハチケミカルの製品である”ヤマハチポーラス””スポンジみたいにたくさんの孔がある多孔質体”です。では、一般的なスポンジとどのような違いがあるのでしょうか。

スポンジとヤマハチポーラスの違いは何ですか?

 

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image_sponge スポンジとは、本来、水生生物の海綿(主にモクヨクカイメン)のことを表します。また、その海綿の繊維だけを残した加工品のことも総じて”スポンジ”。その天然の海綿加工品を模して人工的に作った多孔質体も同じように”スポンジ”と呼ばれています。スポンジは、食器や車などの洗浄に多く使われているため、”柔軟性があり吸液性能がある”または”洗浄・清掃目的で利用される”というイメージが強い一般名称となったようです。

image_yamahachiporousfeatures

yamahachi_roller_softfeature ヤマハチポーラスは、ヤマハチケミカルのプラスチック連続多孔質体です。スポンジのように柔軟性がありますが、マシュマロよりは硬く、油や薬液などの吸液性能があります。気孔がたいへん細かいため、細かい汚れを吸着することができます。小さなサイズや特殊形状の成形もでき、表面への加工も可能といった機能性の高い多孔質体です。

まとめ

スポンジとヤマハチポーラスの違い

機能・特長 一般的な洗浄用スポンジ ヤマハチポーラス
気孔のサイズ 大きい 小さい
気孔構造 立体網目状の連続気孔構造 立体網目状の連続気孔構造
硬度 とても柔らかい 柔軟性はあるが、マシュマロより硬い
吸収性能 吸水性あり 油や薬液を吸収する
清掃用具としての効果 清掃用途に好適 細かな汚れを吸着する
形状 ブロック、板状、ロールなど シート、ロール、ペン形状、射出成形による異形
サイズ 小さなサイズは不可 小さなサイズの対応が可能
二次加工 表面への特殊加工が可能

スポンジのような機能をもつヤマハチポーラス技術は、新たな製品を創出や製造現場で発生する問題を解決する可能性を秘めています。お客さまの開発に、ヤマハチケミカルの技術をご活用ください。

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