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コラム 【 塗布の問題解決 】多孔質材の表面加工による微量塗布のメリットを解説します!

塗布とは? ”新機能付与・接着・表面最適化を目的とした技術”

このコラムでは、塗布量を抑えた”微量塗布”について、解説していきます。

まず、一般的に「塗布(とふ)」とは、対象物の表面に液体や薬剤などをぬりつけて付着させることをいいます。製造現場においての「塗布」とは、濡れ(ぬれ)と固化(こか)を利用した技術をいい、対象物(ワーク)を濡らすことにより、新機能の付与や向上、物と物の接着や対象物の表面最適化を図るなどを主な目的とした技術のことをいいます。

塗布の目的 効果 塗工材料
機能の付与 対象物そのものの機能を向上・新機能を付与する 潤滑油などオイル、溶剤、薬剤、インクなど
接着 2つの対象物を接着・接合する 接着剤、はんだ など
対象物の表面最適化 コーティングや塗装 薬剤、コーティング剤、塗料 など

塗布工程の現状と課題

塗布工程は、製品の品質を左右する重要な工程です。製造現場における塗布工程は、自動化装置による塗布と手作業による塗布の大きく2つの方法があります。

塗布工程 課題
塗布装置 (自動化機械):ローラー、スプレー、ディスペンサなど 初期投資コストが高い、装置にスポンジ・ローラーなど塗布基材を組み込んで塗布するシステムの場合で塗布基材自体が要求性能に合っていない、塗りムラや液だれが発生する など
手作業:ハケやフェルトなど 経験と熟練を要するため人材育成が難しい、再現性が低い、塗りムラや液だれが発生しやすい、フェルトやハケ使用のよるコンタミ(糸くず)の問題があるなど

どちらの方法にも、塗りムラ液だれといった、製品の品質や機能の低下につながる課題が共通して存在します。このような問題がある場合は、塗布量や塗布方法は適正なのか?塗布量を抑えた「微量塗布」を目指す必要性はないのか?など、見直しをすることをおすすめします。

微量塗布には、どんなメリットがあるの?

「微量塗布」には、塗りムラや液だれを抑えるだけでなく、他にも重要なメリットがあります。

塗りムラ、液だれの抑制・品質向上 過剰な塗布は、製品に汚れが付着したり、性能を低下させたりする原因になります。微量塗布によって、製品の品質を安定化させ、不良品率を下げることができます。
コスト削減 材料の使用量を減らすことで、コストを大幅に削減できます。特に高価な油や薬液を塗布する場合、その効果は顕著です。
環境負荷の低減 材料の使用量を減らすことで、廃棄物の量も減り、環境への負荷を軽減できます。
作業効率の向上 過剰な塗布は、余分な作業が発生したりする原因になります。微量塗布によって、作業効率を向上させることができます。

ヤマハチポーラス技術のソリューション

”多孔質材の表面加工技術による 微量塗布機能”

多孔質材は、微量かつ均一な塗布を実現する塗布基材として、さまざまな分野で利用されています。より精度の高い塗布機能が求められている中、素材表面へ2次加工を施すことで塗布量を軽減することができる多孔質材としてヤマハチポーラス(多孔質材)の表面加工技術のニーズが高まっています。

加工例:

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加工できるパターンはさまざまですが、例えば、表面にドット加工を施すことが可能です。ドットのサイズや数により、塗布量のコントロールも自由に設計ができます。

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当社では、ヤマハチポーラスの表面にあらゆるデザインの加工を施すサービスを行っております。お客さまから支給いただいたデザインを元に、ヤマハチポーラス表面へ加工を施すことで、塗布対象物へパターンでの塗布を狙うことができます。

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ヤマハチポーラス技術を活用した微量塗布加工例

  • 産業分野:潤滑油の微量塗布機能を必要とする機械(精密機器など)
  • その他:ヘアオイル塗布、消印用印材

まとめ

塗布工程における課題は、製造現場にとって大きな悩みの種です。ヤマハチポーラス技術は、その課題解決に貢献するだけでなく、新たな製品を創出する可能性を秘めています。微量塗布を必要とする製品や塗布技術でお悩みのお客さまは、ヤマハチケミカルまでご相談ください。

このコラムの関連製品:ポーラスローラーポーラスシート

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