ヤマハチポーラスとは?
YAMAHACHI Porous
ヤマハチポーラス
ニーズにこたえるプラスチック連続多孔質体
連続多孔質体とは?
小さな空間と空間が連続してつながった”気体や液体を通す素材”
まず、連続多孔質体とは、スポンジのように内部の小さな穴(細孔)がすべてつながっている材料のことです。これにより、空気や水などの気体や液体が自由に通り抜けたり、材料の内部に溜まったりすることができます。
身近なものでは、スポンジ、化粧用パフ、軽石、木材や紙の一部などがこれにあたります。
これらは、吸収、塗布、拡散、ろ過、通気といった優れた機能を持っています。プラスチックやゴムだけでなく、金属やセラミックなど、様々な材料で連続多孔質体が作られ、幅広い分野で活躍しています。

一般的なスポンジとの違い ”ヤマハチポーラス”
ヤマハチポーラスは、主にポリエチレンを原料としたプラスチックの連続多孔質材です。ヤマハチケミカル独自の製法で製造しており、一般的なスポンジと同じように小さな穴でできた材料ですが、その機能や特性は、大きく異なります。
以下が、スポンジとの主な違いとなります。
機能・特長 | 一般的なスポンジ | ヤマハチポーラス |
気孔径 | 大きい | 小さい |
硬度 | 柔らかい | スポンジより硬い |
吸収性能 | 水を吸収 | 油や溶剤などを吸収 |
形状 | ブロック、板状、ロール | シート、ロール、ペン形、自由設計 |
サイズ | 小さなサイズは不可 | 小さなサイズも可 |
耐薬品性 | 弱い | 強い |
加工性 | なし | 表面加工、スタンプ化 |

”ヤマハチポーラス” 何ができるの?
ヤマハチポーラスは、「塗る」「吸う」「拭く」「保つ」の機能を両立させた特殊な素材です。
■「塗る」をコントロール:精密な塗布機能
液体を非常に少ない量で、液だれなどのムダなく、かつ均一に塗るという難しい課題を解決します。微量のオイルやインクを精密に塗布したいといったニーズにもお応えします。
■「吸う」「拭く」「保つ」を進化:効率的な吸液・保持機能
液体を単に吸い込むだけでなく、効率的に吸着し、保持します。例えば、微細な汚れやオイルをキレイにからめ取りたい場合や、耐薬品性が必要な薬液を安全に吸液・保持したい場合に効果を発揮します。
■ 機能を「ピンポイント」に:特殊な成形・加工技術
複雑で精密な形状の部品でも成形が可能です。さらに、表面に特殊なパターンを加工することで、塗布量コントロール機能やパターンでの塗布といった塗布性能をさらに向上させるなど、用途用法に合わせて機能を最適化することができます。
”ヤマハチポーラス” 開発相談
「お困りごと」を解決する多孔質材料
お客さまのご要望に的確に対応できるよう、基礎研究の積み重ねと長年培った技術ノウハウを組み合わせながら、新たな特性を引き出す取り組みを積極的に実践しております。
お客さまの問題や新しい開発の良きソリューションとして、当社の技術をご活用ください。

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